豊な史

文亨進師を文鮮明師の正式な正当な後継者とするサンクチュアリ(世界平和統一聖殿)の一員として日々感じたことを著して、問題提起をしたいと思います。

半導体の競争は米中の争いの決着をつける。

 アメリカは対中政策を抜本的に変えました。
それは民主党共和党に限らず議会全体の総意としての意志が明確になっています。
 ですから、よほどの隠れはわかりませんが、表向き親中議員はいません。
 そういう中でもっとも注目されているのが、半導体に対する対中投資制限です。
 特に先端半導体の技術移転に係る投資は大きく制限されたと思います。

 その目的は大きく二つあって、一つは半導体技術は最先端の武器開発に不可欠であるので、

中国の最先端の武器開発を止める点にあります。
 中国の半導体最先端技術はアメリカに対して五年は遅れていると言われていてのこの規制によって半永久的に追いつけないのではないかと言われています。


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  もう一つは産業のコメとも言われる半導体は米中の競争に対し経済的、そして一般的な技術開発に圧倒的な鍵を握るものとされていることです。
 米中の覇権争いの軍事力の潜在的能力は経済力にあります。
 あと数年でアメリカ、中国の国内総生産GNPは逆転されるとも予想されていますが、
たとえ一時的な逆転はあってもアメリカがこのような半導体規制などな対策に出ることもあり、やはりアメリカが優ってしまうとも最近は言われています。
 両国はもちろんそれだけではないさまざまなリスクやぶつかり合いの中で、ここ数年でしのぎを削る戦いをして行くものと思われます。
 それが実際の戦争という形になってしまうかどうかは全くわかりません。
 可能性はがあることはしっかりとした抑止をしていくことで対応必要がありますが、軍事的な衝突がなくても、軍事力経済力による威圧によって中国の覇権争いに屈する可能性もあることはしっかりと備えていかなければならないでしょう。
 そのアメリカ、中国の覇権争いの中で、今もっとも注目されるのが半導体にめぐる衝突にあると言われています。
 一部のご意見ではグローバリストによって対中戦争が画策されてそれが引き金となって米中の戦争に日本が巻き込まれるという話しも語られています。
 いずれにせよ実際の戦争に至らずともこの米中の覇権争いはもっとも深刻化するのがこの先数年という見込みです。
 そしてグローバリズムとの戦いでもまずこの米中の覇権争いに決着をつけることが大切ことであると私は確信しています。 
 そもそもグローバリストが大きな力を発揮できるようになったのはグローバリズムが世界を覆うようになったことが発端です。
 それでは現在のようなグローバリズムはいつから始まったのでしょうか?
 その発端はフランスの著名な学者、アマニュエル・トッドによれば1972年のアメリカ大統領ニクソンの訪中による米中の歴史的和解からその種が蒔かれたと指摘しました。

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 そして80年代に成長し、90年代のソ連崩壊と東ヨーロッパの解放によって飛躍的な膨張を遂げました。
 そして今日、このグローバリズムの恩恵をもっとも受けて発展してきたのが中国ということです。
 そしてアメリカの意図に反してアメリカとの覇権争いを公然とするまでに成り上がってきたのです。
 ですからグローバリズムが悪い形で明確に現れたのが共産主義国家中国の台頭ということです。 
 逆にグローバリズムの終焉を迎えるにはその恩恵をもっとも受けた中国をまず抑えること、覇権を求めた中国との競争に打ち勝つことから始まります。逆の経路を辿ることになるわけです。
 その明確な政策転換を成し遂げたのが前アメリカ大統領ドナルド・トランプというわけです。前述のエマニュエル・トッドトランプをその意味で評価しています。

 アメリカとソ連の戦いは80年代レーガン米国大統領によるSDI構想(戦略的防衛構想、通称スターウォーズ計画)によって終わりを告げました。アメリカの圧倒的な軍事開発力が勝敗を分けました。

 ゴルバチョフソ連書記長はアメリカとの覇権争いわ諦めてついにソ連は崩壊しました。

 ついで現れた中国はさらに強力な経済力を誇ってきましたが、共産国の宿命である自由な技術開発競争に遅れを取り、アメリカはついに最後の最大の競争相手の出現に、不退転の戦いを挑んでいます。

 そしてこの戦いは来年のアメリカ大統領選挙で再選されるトランプ大統領の手によって決着を見ることになるでしょう。